橋下徹氏の「同級生」校長が行ういじめ問題の取り組み 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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橋下徹氏の「同級生」校長が行ういじめ問題の取り組み

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 各地で明らかになるいじめ問題だが、その対策に独自のルールを設ける学校もある。大阪府立和泉高校の中原徹校長は「思いやりを欠いた行為」をした生徒を無期停学にしていると言う。中原校長は、橋下徹大阪市長の大学の同級生で弁護士だが、大阪府教育委員会による公募で全国最年少校長となった人物だ。

*  *  *
 和泉高校では私が校長になってから、いじめや嫌がらせなどを撲滅するための新ルールを設けています。「思いやりを欠いた行為」をした生徒は無期停学、というルールです。

 その「行為」とは、弱いものいじめはもちろん、配慮が足りずに人前で他人を傷つけたとか、嫌がらせで物を隠したとか、いじめまではいかない意地悪レベルの行為も含みます。大津市の一件でいじめをした加害生徒らも、最初は意地悪レベルからのスタートだったと思います。小学校の男子が女子の髪を引っぱるようなことも、学校では大目に見る風潮がありますが、企業でやれば違法行為です。学校は生徒に社会の基準を教えなければなりません。見過ごすと意地悪がエスカレートし、いじめや犯罪につながるからです。

 無期停学になれば、その行為について生徒の家で家族会議を開いてもらいます。その後、保護者の方に、子どもに一生残るような手紙を書いてほしいとお願いします。そして、国語教員が生徒のためになると選んだ、思いやりについて書かれた本を読んでもらいます。

 最後には、生徒自身に保護者と教員の前で、何が原因で自分が思いやりのない行為をしたか、自分を今後どう変えたいのかをプレゼンしてもらいます。保護者と学校側の両方が大丈夫と納得すれば、停学は終わります。ですから無期停学と言っても、実際は最短で5日で終わります。

 無期停学を経験した生徒はその後、他の生徒よりも優しい子になっていると私は思っています。

※週刊朝日 2012年9月7日号


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