野田聖子自民党幹事長代行(C)朝日新聞社
野田聖子自民党幹事長代行(C)朝日新聞社

 日本共産党からは田村智子参院議員も20票(2%)と9位に入った。桜を見る会では安倍首相(当時)を厳しく追及する姿が報道され、注目を集めた議員だ。日本共産党の「エース」と目されている。他方でポスト志位と見られている小池晃参院議員は4人(0・4%)で26位と振るわなかった。

 5位は野田聖子衆院議員で、80票(7・9%)だった。かねてから首相候補と言われてきたが、党総裁選の推薦者20人を集めるのに苦戦する状況が続いている。先の角谷さんはこう指摘する。

「アンケートで自民党の女性の議員を見てみると、高市早苗議員、稲田朋美議員を押さえてトップになっている。世間からの期待は高いのだと思います。ただ、政界での評価は別。党内力学をどう使うかがカギですね。今は幹事長代行として二階幹事長の下に入っている。このあたりは二階幹事長の支援が受けられることも念頭に動いているのではないでしょうか」

 6位には78票(7・7%)で山本太郎れいわ新選組代表、7位には34票(3・4%)で橋下徹元大阪府知事が入った。二人とも国会議員ではないが、閉塞感を打破する人物として期待する人が多いとみられる。

小泉進次郎環境相(C)朝日新聞社
小泉進次郎環境相(C)朝日新聞社

 将来の首相候補とも言われる小泉進次郎は17票(1・7%)で12位となった。環境相になってから、ネットではたびたび小泉議員の発言が、“迷言”としてあげつらわれている。官邸関係者は「まだ首相の器という雰囲気はない。まだまだ先なのでしょう」という。

 果たしてこの中から、ポスト菅は現れるのか。注目が集まる。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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