いま、首都圏の超有名中高一貫校で京大が人気上昇中 難関国立大合格率ランキングで読み解く

京都大学の時計台
【表】難関国立大合格率、合格者数が伸びた高校のランキングはこちら
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■上位は男女別学校が強い 共学では渋幕、学芸大附
合格率は、その高校からの4大学への合格者÷卒業生数×100で算出した。まずは表1を見ていただきたい。トップは筑波大附駒場で67.28%だ。3人に2人が難関国立大に合格したことになる。内訳をみると東大合格者が102人で合格者数合計の93.6%を占め、東大に強いことがわる。2位は昨年の7位から躍進した栄光学園で50%。この2校が5割を超えた。
3位は開成の49.62%だ。開成の内訳を見ると、東大に170人で、35年連続日本一の合格者数だ。合格者合計に占める割合も85.9%だった。
以下、聖光学院、麻布、駒場東邦と男子校が続き、7位に共学校のトップの渋谷教育学園幕張が入った。8位は昨年の14位から躍進した女子校の女子学院。なかでも京大には18人が合格し、東日本トップの合格者数だった。公立トップは18位の千葉・県立。公立一貫校も実績をアップさせている。
合格者数で見ると、開成が198人でトップだが、率で見ると筑波大附駒場がトップになる。合格者数だけを見ていたのではわからない。さらに、大学別の合格者数にも特徴が出ている。内訳を見ると、10位の浅野は東大が30人だが、それ以外の大学に強い。京大3人、東工大28人、一橋大23人で計54人も合格している。国立大は同じ日程では併願できないから、合格者数はすべて実数になる。
最近、人気が上がっているのが京大だ。首都圏からの合格者が増えている。女子学院だけでなく、千葉・県立14人、麻布13人、開成と武蔵がともに11人、栄光学園10人などだ。京大の自由な校風に魅せられる受験生が多いということだろう。それに加えて、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が在籍していることも大きい。

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