2位は学習院大、慶應義塾大10人。

 学習院大の西尾はるなさん(2002年)はタレントとして活躍している。「音楽・夢くらぶ」(NHK)、「踊る!さんま御殿!!」「行列のできる法律相談所」(以上、日本テレビ)、「中居正広の金曜日のスマたちへ」(TBS)、「それいけ!アンパンマンくらぶ」(BS日テレ)などに出演した。

 慶應義塾大の岩崎果歩さん(18年)はNHKアナウンサーとなっている。岩崎さんについてこんな紹介記事がある。

「大学1年の終わりまでテレビ番組のレギュラーを務めるなど、約8年間の芸能活動歴がある。大学受験の時期は控室でみんながおしゃべりするなか、参考書を開いて勉強した努力家だ。そしてテレビの仕事に関わるなかで、アナウンサーという夢を見つけた。現在はアナウンススクールに通いながら就職活動中」(「週刊朝日」18年9月7日号)

 初志貫徹である。

 4位は青山学院大、上智大9人。

 青山学院大の諸岡奈央さん(2003年)は在学中に全日本学生空手道選手権大会の個人形の部で4年連続(00~03年)優勝している。07年にはアジア空手道選手権大会を制覇した。現在は引退し後進の指導にあたっている。22年、NHK Eテレ「趣味どきっ!」で「空手の形で気分爽快!』の講師をつとめた。

 水野今日香さん(05年)は青山学院大在学中からタレント活動を続けてきた。日産自動車、森永乳業、パナソニック、山崎製パン、ビックカメラ、レオパレス21などの広告に登場している。夫はヤクルトスワローズの川端慎吾選手だ。

 上智大の上村彩子さん(13年)はTBS、行貝寧々さん (17年)は新潟放送でアナウンサーとして活躍する。

 上智大の磯山晶さん(1988年)はTBSプロデューサーとしてドラマの制作に関わっている。これまで、「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「空飛ぶ広報室」「逃げるは恥だが役に立つ」「恋はつづくよどこまでも」などを担当した。

■「女子大生表紙」リストから読み解く大学史

「週刊朝日」の表紙の女子大生が通っていた大学からは、大学史の一端を見ることができる。

 武蔵野女子大(1987年)は当初文学部が1つだけの単科大学だったが、いまは武蔵野大となり、12学部(法、経済、経営、文、教育、人間科学、グローバル、工、アントレプレナーシップ、データサイエンス、薬、看護)を擁する総合大学となった。

 文化女子大(87年)は家政学部だけの単科大学としてスタートしたが、文化学園大に変わり、3学部(服装、造形、国際文化)体制となっている。

 いずれも少子化を見越して男女共学、拡大路線へと舵を切った。

NEXT2000年以降は”短大離れ”
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