簡単でさっと作れて、家族の「おいしい!」を引き出せるレシピが人気の料理研究家・コウケンテツさん。中3、小6、小1の1男2女を育てる忙しい毎日ですが、子どもの成長とともに、自身の役割も変化してきているといいます。※後編<コウケンテツ 妻に「料理も掃除も洗濯も頑張りすぎ」と言われても「居心地のいい家を作りたい」理由とは>に続く
【写真】お子さんとの仲睦まじいショットはこちら子離れの始まり!? うれしくも寂しい春
——今年、末っ子の娘さんが小学生に。おめでとうございます。
ありがとうございます。長男、長女、次女と、10年近い保育園の送り迎え時代がようやく終わりを迎えました。感慨深いですね……。同時に、朝8時には、子どもたちが自分で登校して、家に誰もいなくなってしまうことに、寂しさも感じているところです。
——ご自宅でのお仕事や料理撮影も多いようですが、家事の分担はどのように?
数年前までは、僕がロケやイベントで家を留守にすることも多かったのですが、確かに、コロナ禍以降は在宅での仕事や撮影が増えましたね。ふたりとも家で仕事をしているので、家事も夫婦で完全分担しています。
と言っても、うちは役割を細かく分けているわけではなくて、状況を見て判断しながら、お互いができることをやるというスタイルです。例えば、妻が洗濯をしてくれていたら、僕は掃除を。ごはんは作れるほうが作るというふうにフレキシブルに対応できるようにしています。
——理想的ですね!
いえいえ、正直、子育てが始まって以来、二人とも常にキャパオーバーでしたよ。親の数より子どもの数のほうが多いですから。それでもなんとかやってこられたのは、夫婦でその都度話し合い、うまく軌道修正できたからかもしれません。
子の成長とともに親の役割も変化
——お子さんたちと一緒に料理を楽しんだりも?
子どもたちが幼いころは、家族みんなでごはんを作って楽しむ時間を大切にしていたんですが、成長とともに子どもたちの学校や塾なども忙しくなってきて……。スケジュール管理や、子どもへの向き合い方など、「これからはいかに柔軟に対応できるかが、大切だね」と、先日も妻と話し合ったところです。
次のページへ思春期の子どもとの関係は?