采明「私は国際系の学部で外国語の勉強をしつつ、国際政治、平和研究、環境問題、比較文化など幅広い視点から国際社会を学んでいます」
慶子「私は上智大の総合グローバル学部で、世界各地の紛争、貧困、移民など地球規模の課題について、グローバルとローカルの視点からどのようにしたら解決できるか、そのアプローチなどを学んでいます」
──2人とも、3歳で舞台に立ったそうですね。お互いの長所はどこですか?
采明「いっぱいあります!その中の一つは、慶子ちゃんは本当に周りをよく見ているから、私よりいろいろな場面で“気づき”が多い。お手伝いをする時も、一歩先を見ていて、すごく早く動きます」
慶子「采明ちゃんは、そばにいる人をいつでも元気にしてくれます。場をなごませますね。そこがいいところ。采明ちゃんという存在がいてくれて、私はがんばれると感じる瞬間が、これまでの19年間の中でたくさんありました」
──狂言は室町時代に生まれたコメディー、笑いの芸術だと言われます。「狂言って何?」と聞かれたら、どう答えますか。
采明 「うーん、そう聞かれると難しい。自分の中で狂言の定義はないのですが、聞かれたら『昔のお笑いだよ』と説明しています。登場人物にはみんな弱みがあったりして、その弱みを見せるから面白くて、かわいいって思える。そういうところに惹かれながら演じています」
慶子「室町時代から伝わってきたものなので、ああ昔の人は、こんなふうに笑うんだとか、こんなふうに感じていたんだとか、狂言を通じて体験しています。人間にはこんな変わらないステキなところがずっとあるんだなと、その人間くささがたまらなく好きなところです」
──お二人の話で、何だか狂言を見たいという気持ちになりました。普段はどんなことが好きですか。
采明「絵を描くのが大好きですし、ファッションも好きです。特にTシャツがすごく好きで、ユニークなデザインのTシャツをつい集めてしまいます!自然も大好きで、緑の多い公園とか海に、友達とよく行きます」
慶子「私は音楽が好き。歌うこと、ギターやピアノを演奏することですね。中学、高校の部活は、軽音楽部でバンドを組んで、ベースギターとボーカルを担当していました。洋楽より邦楽が好きですね。J-POPの曲をいつも聴いています」