
そうした折、7月下旬に上芝弁護士から、「一回だけならば、会わせてもいい」と連絡が来た。元婚約者は、気持ちをきちんと伝えたい、と佳代さんに手紙を書いた。 体調を気遣いながら、電話でも構わないことや、小室さんの結婚の行方を心配したそのメッセージは、上芝弁護士に託された。
9月中旬に、代理人の男性は東京・南青山にある弁護士事務所に呼び出され、上芝弁護士と会った。
代理人は、進展への望みを持っていたが、そこで告げられたのは、「まだ会わせることは出来ない」という内容の言葉だったという。
元婚約者の代理人は、その時の心情を記者にこう語っていた。
「どれほど理不尽であっても、我々は小室さん側の返事を待つしかない」
代わりに上芝弁護士から告げられたのが、小室圭さんと話し合うという提案だ。
元婚約者サイドは、上芝弁護士に次のような内容の返事をした。
「なぜ、小室さんが話し合いに出てくるのか。返事の前に、その理由をきちんと教えて欲しい」
だが、小室さんから回答がないまま時は過ぎた。
そして掲載されたのが、冒頭の女性誌に寄せた上芝弁護士のコメントだ。
上芝弁護士は、女性誌の取材に対して、こう回答を寄せている。
<圭さんが母親に代わってX氏と話をすることを提案し、先日お返事をいただいたので方法等について調整中です。
母親の状態と圭さんの意向についてはX氏に伝えていますので、先方も理解しています。>
だが冒頭のコメントの通り、元婚約者は、「了承」はしていない。
代理人は、女性誌などの「対話報道」を知り、記者にこう語っていた。
「上芝弁護士から連絡をいただいたら、むげには出来ません。なので、『なぜ圭さんが出てくるのか説明してほしい。そうでなければ、判断できない』と書いた『お返事』を、確かにしました。それを小室さんサイドは、『お返事』と表現して元婚約者が『了承』したように伝えている。『方法について調整中』なんて、とんでもない。全くの白紙ですよ」
当事者である元婚約者の頭越しに流された、「対話報道」だった。
今回のコメントには、小室さん側と歯車がかみ合わない現状への戸惑いやマスコミへの不信感もつづられている。