サイトへにコメントを書いているのを誰にも恥ずかしくて話せないのならば、書き込みなんかはやらないほうがいい。その書き込みによって、悲しんだり、傷ついたり、人生が変わってしまったりする人がすでに出てきている。倫理観うんぬんではなく、書き込みはなくならないから、システムから変えていくしかないと思う。

 ここで言いたいのは、大手サイトがコメント欄から直していかないと、この誹謗中傷の問題はなくなっていかないと思う。コメントを書き込むならば、名前と本人の確認が必要になるとか、そういうシステムに変える。大手サイトはそれに取り組む。Twitterに関しては、匿名性だから拡がるのもあるが、Twitterは誹謗中傷を書き込んだら削除していって、あまりに悪質な場合はアカウントの停止をする。アカウントを1人に対して1つしか使えないようにするとかシステム上の様々な改革をしていく。こういうことをやることで誹謗中傷がなくなる動きになるかもしれない。

“誹謗中傷はやめましょう”って呼びかけても、今度はそれを誹謗中傷してくるヤツがいて、どうしてかと言うと、誹謗中傷をやめましょうというのは、そもそも誹謗中傷をしていない9割の考え。誹謗中傷の書き込みは残りの1割の人がずっとやっているわけだから、この構造は変わらない。

“誹謗中傷はいけない”と言ったって、SNSでの誹謗中傷はなくならないんですよ。結局、他人に意見を言えないとか、話を聞いてもらえないとか、寂しいんですよね。自分の生活にイライラしていてそのストレスをぶつけるところがないとか。そうした1人の書き込みが、他人の感情を揺さぶることになり、他人が悲しむことになる。面と向かって言えないことは、言ってはいけない。アンタ、面と向かって、その書き込んだことと同じことを言えますか? “面と向かって言えないから書き込んでいるんだよ”と反論してきそうですが、イヤイヤ、だからダメなんだよ、オマエは!

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声を上げるとは覚悟がいるもの