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予約の取れない“お片付けのプロ”が「無理して捨てると不幸になる」と語る深い理由

 今年も年末のお掃除シーズンがやってきた。だけど、どうにも腰が重くて動けない……そんなあなたに朗報だ。多忙な方やシニアに向けて数々の革命的な提案をしてきた古堅純子が解く、一生散らからない“片づけの新常識”とは。『なぜかワクワクする片づけの新常識』より抜粋して紹介する。

*  *  *
 片づけのポイントは「モノは捨てなくていい」です。

 今までの片づけはそのほとんどが、モノとの向き合い方についてのノウハウでした。いかにして、モノを減らすか、手放すか、整理するか、収納するか……など。

 その観点からいくと、モノは必ず減らさなければいけない対象になります。なぜって、モノが多ければ、しまいきれませんから。

 しかし、年を重ねれば重ねるほど、モノは増え、モノに対する愛着も深まっていきます。

 ある程度の年齢になると、過去の思い出や栄光が大切な支えになるのです。人から見たら、ガラクタにしか見えないモノでも、本人にとっては、大切な思い出や記憶がつまったかけがえのないモノかもしれません。それらを手放すのは、輝いていたころの自分とサヨナラするくらいつらいこと。

「これ、いるの? いらないでしょ、こんなモノ!」 

 そんなふうに親とケンカしながら、片づけをする光景をよく見ます。親は子どもに迷惑をかけてはいけないと、じっと我慢しています。そんな残酷なことを、血のつながった親子でもしてはいけないと私は思います。

 またシニアの方のなかにも、「捨てなければいけないのだ」と、未練を残しながらも身辺整理を強行する人がいます。

 でも、年齢を重ねた人にとって、愛着のあるモノを捨てるのは、身を切られるよりつらいのです。そんな不幸せなことをする必要はどこにもありません。

 こんな例がありました。息子さん夫婦と同居するために自宅を建て直すことになった80代の老婦人の話です。一時的に仮住まいに引っ越さなければならなくなったのですが、引っ越し先は手狭ですので、今あるモノを整理しなければなりません。

 しかし老婦人の片づけは遅々として進みません。何しろ、この家は亡くなったご主人が建てた念願のマイホームです。半世紀以上住み続けた老婦人にとって、この家は人生そのもの、思い出のかたまりです。ひとつひとつのモノには家と家族の歴史、思い出がつまっています。おいそれと処分できるものではないのです。


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