半沢直樹、いまどき見逃しフル配信をしない理由とは? 鈴木おさむが感じた制作側のこだわり (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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半沢直樹、いまどき見逃しフル配信をしない理由とは? 鈴木おさむが感じた制作側のこだわり

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむdot.#鈴木おさむ
放送作家の鈴木おさむさん

放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、現在放送中の「半沢直樹」について。

【写真】実は昆虫マイスター!「半沢直樹」に出演中の香川照之さん

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 ドラマや映画で「コメディー」というジャンル、苦手だなと思っている。見るのは好きだが、作るのが苦手だなと思う。これまで散々バラエティーを作ってきて、コントも作って来たが、海外作品が簡単に見られる時代になり、ジャンルではくくり切れないろんな作品があるなと驚くし、見る方の感覚も多様化している気がする。

 テレビ朝日系ドラマ「奪い愛、冬」というものを作った時に、ジャンルで言うと「ドロドロ不倫ドラマ」の中で、キャラクターを、コントを作るような方法で作ってみた。それにより、物語のパッケージは不倫ものなのに、水野美紀さんを筆頭に、役者さんの芝居が降り切れていて、その行き過ぎた顔やセリフ回しに、SNSでは「爆笑」の声を多々見ることができた。

 その時に、今後、もっともっと、コメディーではなく、その芝居で笑えるドラマがたくさん出てくるのではないかと思っていた。ドラマ「M 愛すべき人がいて」の時も、パッケージはシンデレラストーリーなのだが、中身は役者さんたちの濃過ぎる芝居に「笑った」という声が多数あり、自分の中では「コメディー」というものを作るよりも、こういう笑わせ方の方が性に合ってる気がした。

 で、そんな中、7月から始まった「半沢直樹」。めちゃくちゃおもしろい!そして僕の周りの人の感想は「めちゃくちゃ笑った」という声が多い。もちろん、ベースに企業ドラマとして半端なく良く出来ている上での話。ドラマとしてストーリーもおもしろすぎるという上で、「笑った」という。その笑ったは、役者さんたちのお芝居である。

 ふと思う。前回のシリーズ、こんなに笑ったか?こんなに濃かったか?香川照之さん演じる大和田の芝居は最終回に向かうにつれて濃くなっていき、あの土下座のシーンが生まれた。


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