イベントに参加した井上尚弥(撮影/写真部・小黒冴夏)
イベントに参加した井上尚弥(撮影/写真部・小黒冴夏)
鈴木亮平と井上尚弥(撮影/写真部・小黒冴夏)
鈴木亮平と井上尚弥(撮影/写真部・小黒冴夏)

 ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(26)が8月8日、都内で髭そりシェーバーの『BRAUNシリーズ9・シリーズ8 新製品PR発表会』に俳優の鈴木亮平とともに参加した。井上はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で決勝へコマを進めている。この日は、WBSS公式サイトが11月7日にさいたまスーパーアリーナで決勝戦を開催すると発表したばかり。会見後の報道陣の囲み取材に対し、井上は「(ドネアに)KOで勝って引導を渡したい」と意気込みを語った。

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 イベントには普段のボクサースタイルとは異なり全身スーツ姿で登壇した井上。身長差が20センチ以上ある長身の鈴木と向き合い、軽いスパーリングを披露すると、鈴木は、「井上がテレビで見るよりも小柄」であることから「これは勝てるな」と冗談交じりに話し、会場の笑いを誘った。

 イベントの後、記者から感想を聞かれると「身長186センチの人を目の前にすることがないので(笑)。イベントでもそうですけど、(鈴木と)裏でもお話しさせていただいて優しかった」と楽しんだ様子。

 同日に発表されたWBSS決勝について聞かれると、「日本でできることの喜びはすごくある。決勝という大舞台を日本のファンの前でできるのは最大のモチベーションになる」と話した。

 さいたまスーパーアリーナで開催されることについては「過去で一番大きな箱なので楽しみ。その箱を(観客で)埋めなきゃなという責任感もある。埋まった会場でいい試合をするのは気持ちがいいと思う」と意欲を示した。

 また決勝の試合展開については、「行き当たりばったりの戦いになる」としつつも、対戦相手のノニト・ドネア(36=フィリピン)に対して、「自分が高校生のころから憧れていた選手。世代交代というか、KOで勝って引導を渡したい」と強気の姿勢だった。

 当日は、井上のファンが大多数を占めることが予想される。

「ファンが自分の戦いに何を期待しているのかは承知している。その期待に応えるのはプレッシャーがかかるが、自分の力にもなる。みなさんが熱くなれる試合を見せたい」と意気込んだ。(AERA dot.編集部/井上啓太)