年収420万円で3500万円のマンション購入 余裕のはずがローン地獄にハマった理由 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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年収420万円で3500万円のマンション購入 余裕のはずがローン地獄にハマった理由

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気がつけば“ローン地獄”とならないように…(※イメージ写真)

気がつけば“ローン地獄”とならないように…(※イメージ写真)

荻原博子/1954年、長野県生まれ。経済事務所に勤務後、82年にフリーの経済ジャーナリストとして独立。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、生活に根ざしてわかりやすく解説することに定評がある。著書に『隠れ貧困』(朝日新書)、『10年後破綻する人、幸福な人』『投資なんか、おやめなさい』(共に新潮新書)など。テレビ出演や雑誌連載も多い

荻原博子/1954年、長野県生まれ。経済事務所に勤務後、82年にフリーの経済ジャーナリストとして独立。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、生活に根ざしてわかりやすく解説することに定評がある。著書に『隠れ貧困』(朝日新書)、『10年後破綻する人、幸福な人』『投資なんか、おやめなさい』(共に新潮新書)など。テレビ出演や雑誌連載も多い

“老前破産”に至る家庭が増えている。

 日本弁護士連合会が発表した「2014年破産事件及び個人再生事件記録調査」によれば、自己破産がもっとも多いのは40代(27.02%)、ついで50代(21.05%)が続き、自己破産の約半分を働き盛りの壮年が占めている。自己破産理由を見ると、「生活苦・低所得」がおよそ6割を占め、「浪費・遊興費・ギャンプル」は1割弱にすぎない。過度な贅沢や無駄遣いをしたわけでもないのに、破産してしまう例も少なくないということだ。

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 とはいえ、いわゆる「普通」の生活をしているだけで、自己破産に至るとは考えにくい。そこになにかしらのきっかけがあるはずだ。経済ジャーナリストの荻原博子氏は、著書『老前破産 年金支給70歳時代のお金サバイバル』(朝日新書)のなかで、老前破産の実態に迫っている。例えば、住宅購入をきっかけに、老前破産寸前にまで至ってしまった人のケースを紹介しよう。

*  *  *
 53歳の山田辰夫(仮)さんがマンションを購入したのは、1999年35歳の時。当時の年収は420万円で、妻と4歳の長男、2歳長女の4人家族で2LDKの賃貸アパートに暮らしていた。手狭な自宅に悩んでいたところに目にしたのが不動産の広告。“頭金ゼロ、返済額は家賃並み”のキャッチフレーズにひかれ、いざとなったら売却できるという営業マンの言葉も魅力的だった。そして、池袋まで30分の私鉄駅から徒歩15分の3LDKマンションを、3500万円で購入した。

 広くなった自宅に満足して暮らしていた山田さんだが、風向きが変わり始めたのは購入から10年が経った頃。変動で借りていたローンの金利は2%から4%に。月々の支払いはおよそ1万7000円上がり、ボーナス払いも15万円上乗せされた。一方で、購入時には増えると目論んでいた給料は、長引く不況で期待したほどは上がらなかった。

 そんな山田家の家計にさらなるダメージを与えたのが、2011年に起きた東日本大震災だ。東北に工場があった山田さんの勤め先はもろに震災の影響を受け手、業績不振に。ボーナスがカットされてしまう。わずかばかりの貯蓄を切り崩す生活が始まり、2人の子どもたちが大学に進学するころには、住宅ローンと教育ローンの“ダブルローン地獄”に陥ってしまう。



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