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日本人中学生が見たフィリピンの子どもたち 鑑別所にストリートチルドレン…直面した現実とは?

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マットレスが足りず硬い床で横になる少女たち。男子部屋からの視線を遮るものはない(撮影/清水匡)

マットレスが足りず硬い床で横になる少女たち。男子部屋からの視線を遮るものはない(撮影/清水匡)

 NPO法人「国境なき子どもたち(KnK)」は毎年、日本の子どもを「友情のレポーター」として世界に派遣。現地の子どもたちを取材し、どんな現実もありのままに伝えている。主な派遣先はアジアの発展途上国だ。

【写真特集】日本人中学生が見た フィリピンの子どもたちの厳しい現実

 今年の夏休み、中学3年生の山邊鈴さんと中学1年生の柳田峰雄くん(※柳は正確には旧字体)が「友情のレポーター」としてフィリピンを訪ねた。国際連合の職員にあこがれている山邊さんは、海外の悲惨な状況の子どもたちについて書かれた本を読み「自分は本当に人を助けたいのか」と疑問に思い応募した。柳田くんは「子どもは生まれる場所を選べないので、海外の子どもが実際、どんな環境にいるのかを知りたい」と応募したのだという。

 2人はフィリピンの青少年鑑別所や路上生活をする子どもたち(ストリートチルドレン)を取材し、日本では想像もつかない現状を目の当たりにした。

 そして、厳しい現実を生きている子どもたちが決して「かわいそう」な子どもではなく、自分たちと同じ子どもであり、大切な友達であることを取材を通して知った。

 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、2人の現地ルポを紹介する。

【現場ルポ(1) 青少年鑑別所へ/山邊レポーター】

 入り口を抜けると、ツーンとしたアンモニア臭と同時に鉄網の向こうから収監されている約70人の子どもたちの視線を浴びました。青少年鑑別所は、罪を犯した15歳から18歳までの青少年が収容される施設ですが、ここには15歳未満の子どもたちもいました。

 私が13歳の少女に、「どうしてこの鑑別所に来たのですか?」と質問すると、少女は下を向き大粒の涙を流しました。少女の心の傷をえぐってしまったのではないかと、そのあと何を質問したか覚えていません。そして取材後、この少女は性的虐待を受け保護されたのだということを聞かされました。被害者として守られるべき少女が、もしかしたら加害者がいるかもしれない同じ場所に収容されていたのです。

◎KnKでは、不当に収容されている子どもたちへの法的サポートを行っており、この取材がきっかけで少女は適切な保護施設に移ることが決まった。さらに6人の無実の子どもたちがKnKの施設で保護されることに。



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