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「伝統の早明戦」も実力は… 大学ラグビー界が抱える課題

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国立競技場で行われた早明戦=2013年12月1日 (c)朝日新聞社

国立競技場で行われた早明戦=2013年12月1日 (c)朝日新聞社

 ここ数年、秩父宮ラグビー場のピッチがシーズン半ばにして早くも荒れ果ててしまうことが大きな問題となっている。使用過多が原因なのは明らかな一方で、観客数が1000人~2000人台と秩父宮クラスのキャパシティーを必要としない大学の試合がいまだに同ラグビー場で行われている。また、早稲田大学などの人気校でも秩父宮ラグビー場以外のスタジアムで行う有料試合では同様の観客数の場合が多い。

 それならいっそ、各地域のリーグ戦の段階では各大学施設での開催を原則とし、その際はピッチやロッカールームなど競技関連設備だけでなく、大学施設であっても有料試合として開催できるようにスタンドやトイレなど観客のための設備も充実させる。従来はこうした設備投資を大学側に求めることは難しかったが、大学施設を地元地域へ開放して地方のスポーツ産業の活性化につなげることも掲げる「日本版NCAA構想」と戦略的に組み合わせれば、より可能性は高まるはずだ。

 大学とスポーツビジネスの連携は、すでに様々なところで始まっている。例えば、男子バスケットボールのプロリーグ「Bリーグ」のサンロッカーズ渋谷の本拠は、青山学院大学のキャンパス内にある青山学院記念館だ。プロの運営に触れた大学バスケットボール界が、次々と自分たちのキャンパス内のアリーナをプロのスタンダードで整備し、そこで大学の公式戦を開催するようになったらどうなるだろう。一般の学生にとっては、何の縁もゆかりもない遠隔地で行われるラグビー部の試合よりも、よっぽど魅力的に映るのではないないだろうか。

 国内トップリーグの運営では一気にバスケットボールに抜かされてしまった感があるラグビー界。このままだと、同じ事が大学でも起きるかも知れない。


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