イベント後、ネット上では「本気で死ぬかと思った」「会場入りまで3時間も待たされて最悪」「行っても品切れで何も食べられず、チケットをドブに捨てた気分」といった来場者からの批判が続出。実行委員会は、体調不良に陥った人などに「ご迷惑をおかけしたお客様のお気持ちを拝聴し、個別にお詫びさせて頂きたく存じます」としている。

 こうしたイベントをめぐる騒動は近年、増加傾向にあり、昨夏にもスマホゲームの無料イベントに5万人以上の来場者が殺到。炎天下の野外で並んでいた11人が熱中症で病院に搬送され、その混乱ぶりが全国ニュースでも大きく取り上げられた。入場規制によって2万人以上が会場にすら入れず、誘導警備スタッフが50人ほどしかいなかったという運営サイドの見込みの甘さも露呈した。

 また、同年5月には東京・表参道ヒルズで開催されたスイーツイベントで混乱が発生。「20種類以上のジェラートを無料で試食できる」と大々的に告知されたが、当日は待ち時間が5時間以上という大行列に。入場規制が実施されたものの会場は大混雑となり、参加者によると、急遽「200人ずつ、30分で総入れ替え」というルールを強制され、何時間も並んだのにまったく試食できずに帰る人もいたという。

 いずれも大規模イベントで本来ならば準備万端で臨んでいるはず。にもかかわらず、なぜトラブルが続発しているのだろうか。

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