マンガ/上大岡トメ
マンガ/上大岡トメ

 地域活性をしているメンバーは、こちらがびっくりするくらいみんな元気。

 落ち込むようなことは、嫌というほどあるはずなのに……。

 少なくとも、わたしの周囲で地域活性をしているメンバーは、打たれても、打たれても、明るく前向きに生きている。

 もちろん、飲んだときには、文句のひとつも出てくることはある。

「なんで、僕たちが悪口を言われなければならないんだ」

「動かない人間に限って文句を言う」

「誰がそんな決まりを作ったんだ」

 などなど、話出したらキリがない。

 でも、話すだけ話すと、みんなケロッとして、次の日からまた前向きに行動している。

 そして、みんなごきげん。

 たとえば、B-1グランプリ(ご当地グルメでまちおこしをする祭典)で、入賞して、有名になった「津山ホルモンうどん研究会のメンバー」。

 もともと国体で津山(岡山県)を訪れた選手たちをもてなすためにホルモンうどんを思いついた。

 その後、彼らは、さらに

「津山を元気にしたい」

「津山という場所を知って欲しい」

 そんな思いで研究会を立ち上げた。

 メンバーは、市役所で働いている人もいれば、小売をやっている人などいろんな人たち。みんな熱かった。

 そして、平成21年のB-1グランプリの横手大会に参加。いきなり、3位のブロンズ賞になった。

 彼らは、言う。

「横手から帰ってきたら、町中にホルモンうどんを食べにきている人たちがいてびっくりした」

 それでも、とっても嬉しかった。

 そして、次の日から市役所に電話の嵐。

「タイアップしたい」

「取材したい」

「商品を作りたい」

 そのうち、こんな電話もかかってきた。

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