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第30回 捨てられないなら リサイクル文・大谷由里子 |

わたしは、掃除が得意じゃない。
モノが捨てられない。
いつのまにか気づくと、部屋はモノであふれかえってしまう。散らかっていてもそんなに苦痛じゃないから、よけいにたちが悪い。
いよいよ耐えられないほどに散らかってくると、ますます心も荒む。
散らかっている部屋を想像すると、家に帰るのもめんどうになる。
わたしの友人で、収納コンサルタントの香取美智子さんが、言った。
「片づけが苦手な人の特徴は、『片付けよう』と、思った時にまず100円均一に行って、カゴとかをいっぱい買ってきます」
まさに、わたしのことやん!
家には、片づけようと買ったカゴがあちこちに転がっている。
ところが、まったく片付いてない。
いつも、「捨てよう」と、思うのだけれど、
「やっぱり、いつか必要になるかもしれない……」
「これ、いろいろな思い出があるんだよなあ」
と、捨てられずにいる。
そんな時に、こんな記事を読んだ。
「古い下着は、運が落ちる」
ドキッとした。わたし、下着も結構、捨てられずにいる。
「運を落としたくない」
まず、古い下着を捨てることにした。
「さすがに、下着は無理だけれど、古着って引き取ってもらえるのかなあ」
ネットを調べてみた。
「引き取れないものはありません」
「売れなかったものは、こちらで処分させていただきます」
そんなリサイクルショップのホームページを見つけた。
「これだ!」
(更新 2015/9/ 8 )

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プロフィール
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大谷由里子(おおたに・ゆりこ) 1963年奈良県生まれ。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業に入社。故・横山やすし氏のマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし注目を集める。2003年、研修会社の志縁塾を設立。「笑い」を取り入れた「人材育成研修」は、NHKスペシャルなど多くのメディアで話題となっている。 現在は、年間300を超える講演・研修をプロデュース中。主な著書に『仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ』(こう書房)、『はじめて講師を頼まれたら読む本』(中経出版)など多数。 |