猫系小動物ネオ・アイドルとして2011年から活躍し、今年8月31日 横浜アリーナでのラストライブで活動終了したいずこねこ。活動終了の発表前から企画していた主演映画『世界の終わりのいずこねこ』の完成披露試写会が開催された。
<未来が見えない世界で彼女が奔走する物語>
神聖かまってちゃんのライブ動画などでお馴染みの映像作家 竹内道宏が監督・脚本を務め、これまでも東京女子流やBiSや神聖かまってちゃん等の話題映画を手掛けてきたSPOTTED PRODUCTIONSが総合プロデュース。原案・主題歌・劇中音楽は“いずこねこ”生みの親である音楽プロデューサー・サクライケンタで、いずこねこ茉里が主演を務めた『世界の終わりのいずこねこ』は、未来が見えない世界で彼女が奔走する物語となっている。
10月12日 テアトル新宿で完成披露試写会が開催され、Campfireを通じて映画製作を支援したパトロンであるいずこねこファン、関係者が多数集結。前代未聞のアイドル映画を堪能すると、スクリーンに向かって喝采を贈った。
<活動終了したはずのいずこねこによる奇跡のアクト>
上映後に登壇した竹内監督は、「いずこねこの茉里さん、初演技だったんですけど、初演技とは思えない、すごい貫禄のある女優魂を発揮して下さって、そのおかげで映画を完成させることができました」とコメント。続いて、そんな劇中で抜群の存在感を放っていた彼女によるミニライブが始まる。活動終了したはずのいずこねこによる奇跡のアクトは、映画館にも関わらず最前までファンが飛び出してケチャを贈る等、異様な光景を生む。現在はカミヤサキ(元BiS)との新ユニット プラニメで活動する茉里だが、久しぶりのいずこねことしてのステージに目は真っ赤。全力で歌い踊りながら、いずこねこは愛されていたことを改めて噛み締めているようだった。
<「いずこねこを応援してくれて本当にありがとうございました」>
、最後は「完成披露試写会に来て下さって本当にありがとうございます。今日観に来てくださった皆さん……以外にもいろいろ支援して下さった皆さん、たくさんの人のおかげでこんなに素敵な作品に仕上げることができました。今日、私も初めて観させてもらったんですけど“凄いな”の一言でした。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます!」と、感謝の言葉を。そして「いずこねこを応援してくれて本当にありがとうございました」と、泣きながら深く頭を下げた。
なお、映画『世界の終わりのいずこねこ』は、今秋、東京、神戸、仙台、広島で先行上映(http://bit.ly/1u9CjkK)され、その後も各地での上映を予定。監督いわく来年に本公開となる。
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:Jumpei Yamada