中条省平(ちゅうじょう・しょうへい)/1954年、神奈川県生まれ。フランス文学者。学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授。フランス文学の評論、翻訳をはじめ、映画、マンガなど幅広い分野で執筆。著書に『フランス映画史の誘惑』ほか多数(撮影/写真部・加藤夏子)
『カミュ伝』 (924円〈税込み〉/インターナショナル新書) 『異邦人』『ペスト』という世界文学史に残る傑作を発表し、ノーベル文学賞を受賞しながら、わずか3年後に自動車事故で急逝したアルベール・カミュ。アルジェリアでの貧しい幼少期から結核との闘い、演劇への情熱、ナチス統治下のパリでのレジスタンス活動、盟友サルトルとの対立と幾多の女性とのロマンス──不条理な運命に反抗し、46年の人生を駆け抜けた作家の生涯と作品、その思想に迫る(撮影/写真部・加藤夏子)