巨人監督時代、あの清原和博とモメた"悪太郎"が、国会議員になって帰ってくるという……。

 衆議院の解散・総選挙が日に日に現実味を帯びてくるにつれ、永田町では水面下での候補者選定が活発化している。そんな中、ベテランのスポーツ紙記者からある情報を耳にした。

「今度の総選挙で、自民党の比例区選出の参議院議員が鞍替え出馬すると、参院比例区で次点だった候補者が繰り上げ当選になる。実は、それが元巨人監督の堀内恒夫さん(64)なんですよ。衆院出馬が噂されているのは、元文科相の小坂憲次氏(66)。2009年の総選挙で落選し、翌年の参院選で国政に復帰した彼が、いま地元・長野の小選挙区から衆院に返り咲こうとしているというんです」

 V9時代の巨人でエースの背番号「18」を背負った堀内氏が参院選の比例区に自民党から出馬したのは10年7月のこと。10万票余りを集め党内13位につけたが、次点で落選の憂き目にあった。

 もっとも、別の元巨人番記者からは、「堀内さんはロングレンジでものを考える人。意外と、はじめから繰り上げ当選を現実的に考えていたのかもしれない」との指摘が。実際、ネット上には、選挙用に作られた堀内氏の公式サイトがいまも開設されたまま。「ヒストリー」のページは、最終項目が10年4月22日の出馬表明で、同年7月に落選したとはどこにも書かれていない。"ごあいさつ"として、こんな文言があった。

「夢は大きく、目標は高く、常にそれに向かい続けること。そしてその気持ちを忘れないこと」

※週刊朝日 2012年9月7日号

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