2017年8月現在、並み居る人気YouTuberを抑えて月間登録者数1位に輝いているヒカル(Hikaru)。「日本一のYouTuberになる」「勝てる自信がある」など“ビッグマウス”に隠された本音と戦略、そして後進への思いを聞いた。
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――8月13日に埼玉県所沢市で開かれたオフ会には全国から約2千人が集まりました。
ヒカル:チャンネル登録者数が100万人を超えたときに、「なにかほかとは違うおもしろいことをやろう」と軽い気持ちで始めました。これから、1年間で3万人くらいと会うと思いますが、やっぱり視聴者さんに会うとすごく楽しいし、励みになります。
――オフ会には小学生から大人まで幅広い層が参加していました。
ヒカル:ぼくの動画は基本的に30代の男性が好みそうな内容で構成されています。カードゲーム屋のおっさん(店長)を起用した、大人が楽しめるようなトーク動画など、小学生や若者が面白いと思うような内容ではない。だから動画では、小学生や中高生に人気のカードを登場させたり、人気ゲーム機をプレゼントしたりして、大人と若者の両方が視聴する理由をつくる。これがぼくの動画の根本的なロジックです。
――登録者数200万を超える人気YouTuberと無料で会えるイベントは珍しいですね。
ヒカル:芸能人ではないので、お金をいただいて来てもらうことには抵抗があります。歌も踊りもできない、これといった芸を持たないぼくに地方からでも会いに来てくれるのですから無料で当然だと考えています。
――昨年、動画クリエイター事務所のVAZと共同して、youtuber事務所「NextStage(ネクストステージ)」を設立されました。
ヒカル:YouTuberとしての立ち位置や戦略、動画の企画に対して企業案件以外で事務所から「こうしろ」と言われたことはなく、すべて自分で考えています。事務所で主催のイベントは違いますが、オフ会のような個人のイベントを開くときは、取材対応などの広報活動は事務所に協力してもらっていますが、経費は自分で負担しています。