セネガル生まれで岡山学芸館(岡山)出身のモリス・ンドゥールはアメリカの大学、スペインのレアル・マドリーを経て、今季はNBAニューヨーク・ニックスと契約している。高校バスケ、ウインターカップは世界に続く道でもある。
アフリカ、中国からの留学生はやはり総じて能力が高い。帝京長岡(新潟)のディアベイト・タヒロウはマリ共和国の出身で、スペイン、フランスのクラブチームを経て来日した。過去2大会でも際立つ活躍を見せており、大会終了後にはポートランド大(NCAAⅠ部)進学を表明している。今大会の留学生選手の中でも、一段上の選手だろう。
Bリーグにもファイ・パプ月瑠(横浜ビー・コルセアーズ)、坂本ジェイ(仙台89ERS)、ファイ・サンバ(滋賀レイクスターズ)など留学生として来日し、高校以降もこの国でプレーを続けた帰化選手は少なくない。一方でンドゥール、タヒロウのような日本から更にステップアップしていく超留学生級の選手もいる。
この12月には、男子日本代表の強化体制が変わった。セルビア人のルカ・パヴィチェヴィッチ氏がテクニカルアドバイザーに就任し、暫定的な指揮を執っている。先日の代表合宿を前に日本代表候補選手の重点強化選手として大量68名が指名され、その中には3名の高校生も含まれていた。杉本天昇(土浦日本大学/茨城 3年)、西田優大(福岡大学附属大濠3年)の2名は今大会にも登場する。杉本は185cm、西田は189cmとそれほど大柄ではないが、いずれも高いスキルとアウトサイドからのシュートを武器とする得点能力の高い選手だ。
今大会はウインターカップ優勝20回、46大会連続出場の能代工業(秋田)がまず予選で敗れた。そのような戦国模様は本大会も変わらないだろう。
今夏のインターハイを制したのは福岡第一(福岡)だが、準優勝の東山(京都)にはインサイドの支配力が圧倒的なコンゴ民主共和国出身のカロンジ・カボンゴ パトリックがいる。岡田侑大はドライブの能力が高い187cmのオールラウンダーで、彼が得点源となる。