結婚において大切だといわれる価値観の一致。特に出身地の異なる異性と結婚する場合、性格的な価値観は一致していても、地域的な価値観が一致しない可能性も……。いざという時にあわてないためにも、結婚観の地域性は知っておきたいところ。
株式会社パートナーエージェント(本社:東京都品川区)が、京都府在住の未婚女性200名を対象に、婚活・交際・結婚についての価値観を尋ねるアンケート調査を実施。すでに実施済みの、東京・大阪での調査との比較を発表した。
特に目を引いた質問項目と解答を見ていこう。
「結婚相手に対して重要視することは何ですか? 」という問いに対しては、東京・大阪・京都の全てで90%以上の女性が「性格」だと答えている。「性格」が重要だという点については、どこに住んでいても共通の認識のようだ。もちろん性格以外にも重視するものはある。どんなことを重視しているのか? ここに、地域による違いが表れている。
まずは「金銭感覚」。この項目を重視する女性は大阪に多い。「収入」ではなく「金銭感覚」を重視する辺り、お金の使いどころを心得ている大阪の人ならではの解答といえるのではないだろうか。ちなみに東京では、「収入」を重視する女性が大阪・京都より多かった。お金の使い方、特にコストパフォーマンスを重視する関西圏に比べて、全国各地から数多くの人が集まり、その中で他人とは違うステイタスを求めがちな東京、という見方はうがち過ぎだろうか。
また、「自分の両親と良好な関係を築いてくれること」という項目では、東京に比べて、大阪・京都の関西地域で高い傾向にあり、東京の核家族化、個人主義化を伺わせる結果となった。
他にも「あなたにとって理想の夫婦像は、どのような関係でしょうか?」という項目では、「一緒にくだらないことで笑いあえる夫婦(笑いのツボ重視)」を選んだ女性が大阪に圧倒的に多く、言わずもがなな結果に思わず納得。
ちなみに東京では、「それぞれの仕事や趣味に支障がないよう、支え合える夫婦(個性重視)」や「二人で共通の趣味をもったり、出掛けたり、プライベートを一緒に楽しめる夫婦(趣味重視)」を選んだ女性が多く、依存しあうのではなく、お互いに自立しあった夫婦関係を求める傾向が強いように思えた。
京都では「リラックスできて、気も張らないでいられる夫婦(リラックス重視)」を重視する女性が多かった。良く「腹黒い」と揶揄(やゆ)されがちな京都人であるが、“本音と建前”文化において日々緊張を強いられているせいか、家でくらいリラックスしたいという願望の表れなのではないだろうかという見方は、意地悪に過ぎるだろうか?