国内2800万人を超える会員数を誇る携帯電話向け交流サイト運営大手「グリー」。34歳の田中良和氏社長が8年前にたった一人で始めたサービスは、売上高719億円の事業に拡大した。楽天の三木谷浩史社長やサイバーエージェントの藤田晋社長らに続くIT業界の寵児が考える、ソーシャルゲームの新しい可能性について聞いた。
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たかがゲームじゃないかという声もありますが、世界最大のエンターテインメント産業はゲームです。いまや音楽や映画より、大きなマーケットになっています。そしてそのゲームによって、いままでテクノロジーと縁のなかった人たちへの間口が広がり、スマートフォンの世界的な普及に伴って、さらに新しいコミュニケーションが生まれるんじゃないかと考えています。
重要なのは、いま現在、ソーシャルゲームの売り上げが伸びている、そのこと自体ではありません。人々の生活の場が、よりネットの世界に移行してきている――そこが真のテーマです。かつて「バーチャル(仮想)」などといわれましたが、もはやネットの場が「リアル(現実)」になっている。つまり、これからもっとインターネットが生活空間の一部となり、それによって幸せになる人の割合が増えていくということです。
※週刊朝日2012年2月17日号
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