漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「恐怖新聞」(フジテレビ系 土曜23:40~)をウォッチした。
【画像】怒濤の恐怖大盤振る舞い?カトリーヌあやこ氏がみた「恐怖新聞」とは…
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つのだじろう原作のホラー漫画のドラマ化だ。未来で起こる事件を予言する恐怖新聞が届き、ヒロイン・詩弦(しづる・白石聖)を襲う数々の怪現象。
お父さん(横田栄司)は、工事現場の足場が崩れて棒が突き刺さり、串刺し死するわ、夜更けにお母さん(黒木瞳)は、お父さんの遺骨をパリポリ食うわで、まさに昭和の怪奇漫画や映画を彷彿(ほうふつ)とさせる怒濤の恐怖大盤振る舞いだ。
しかしお母さんが食ってる骨壺(つぼ)の遺骨、かる~いスナック菓子みたいですやーん。湖池屋風味満点ですやーん。そう、このドラマは恐怖と笑いが次から次へのエンドレスリレー方式なのだ。
詩弦がシャワーを浴びていると、口の中から髪の毛が! 出る出るスルスル、指で引っ張ればどんどん出てくる、万国旗か! 思わず手品でおなじみ、ポール・モーリアの「オリーブの首飾り」を流したいくらい。チャラララララ~♪
やがて詩弦は恐怖新聞で予告された殺人事件を阻止しようと決意する。
しかし、浮気で家庭崩壊を招いた男が妻子を殺すのかと思いきや、現場に突如登場したのは、その不倫相手の女。鞘(さや)に「南無阿弥陀仏」と書かれたナイフをふりかざし猛然とダッシュする。