──コロナ禍で舞台の準備や稽古などに変化はありましたか?
坂本:これまではマスクをしながら本読みをしていたら怒られたものでしたが、今は逆に、マスクをしていないといけない。それでもスタッフやキャストのみなさんはプロフェッショナルなので、一人ひとりが気を配り、いい環境が整えられていると思います。
河合:A.B.C-Zで昨年10月に舞台を、12月にはライブをお客さんを入れた状態で開催できたのですが、それは僕たちやスタッフさんだけでなく、来ていただいたみなさんの感染対策へのご協力があってのものだと思います。今回もみなさんと僕たちがひとつの「チーム」になって、最後まで公演をやりとげたいですね。
坂本:僕はこの状況をそこまでマイナスにはとらえていないです。無理をしたところで変えられるものでもないでしょうし、それよりも流れに沿ってできることをやっていこう、それぞれのファンの方々にも、直接会えなくてももっと楽しんでもらえるような活動を考えていきたいですね。
河合:この舞台から、いい一年のスタートが切れるかなって思っています。
坂本:笑顔は平和の象徴でもありますし、ファンの方々ばかりでなく、日本、世界のみなさんに、まずは笑顔になっていただくことが僕たちの喜びです。そのためにも、自分たちのグループやジャニーズ事務所のタレントたちが、みなさまに何を届ければもっと笑顔になってもらえるか、そこをさらに考えて形にしていきますので、楽しみにしていてください。
河合:不安な時期が続く中、みなさんが安心できる場所や時間を、さらに多くお届けしたい。医療従事者の方々にもたくさん協力ができたらとも思っています。僕たちのエンターテインメントを通して、元気になっていただけたらうれしいです。
坂本:エンターテインメントを楽しむということの優先度は、順番でいえば一番最後だと思うんです。だけど、エンターテインメントのパワーをあらためて感じることもできました。それによって自信をもって、みなさんの笑顔のために、この作品を、僕たちからお届けいたします。
(構成/本誌・太田サトル)
※週刊朝日 2021年1月29日号