カトリーヌあやこ・漫画家&TVウォッチャー
カトリーヌあやこ・漫画家&TVウォッチャー

 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏さんが「警視庁アウトサイダー」(テレビ朝日系 木曜21:00~)をウォッチした。

【画像】カトリーヌあやこ氏によるイラストはこちら

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 本庁組織犯罪対策部から所轄に飛ばされた、元マル暴刑事・架川(西島秀俊)。相棒はある秘密を持つ所轄のエース・蓮見(濱田岳)と、警視庁副総監の娘で新米刑事の水木(上白石萌歌)だ。

 実は蓮見は経歴を成りすましている。その正体は殺人犯として服役中の巡査部長・梶間の息子、直人。父の冤罪を晴らすため警察に潜入した。

 その秘密を知った架川が蓮見(成りすまし)と地下駐車場で銃を突きつけあうメキシカン・スタンドオフな1話のラスト。ここだけ聞いたら、すわノワールな警察モノか!って色めきたつでしょ?

 西島秀俊なんだから「MOZU」なの?て、思うでしょ? 違うんだ、どっちかっつーと「ダイワマン」(CM)なんだ。

 だって1話冒頭は新日本プロレス。商店街の出張プロレスに乱入した刃物男を架川が確保する。

 その後やたらとぶっこまれる所轄のマスコット「ちぇりポくん」(まったく可愛くない)。そして「え?」「え?」「え?」と言うたび切り替わる細かすぎるカット。

 なぜか携帯3個持ち、着信音は「はぐれ刑事純情派」のメロディーで、血を見れば卒倒。何かと後ろ向きに歩く男・架川。

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カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など。

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