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女性のスカートの中を盗撮しようとしたとして、自民党の武村展英衆院議員(滋賀3区)の公設第1秘書の男が逮捕された。男の素性を調べると、かつては民主党に所属した元千葉県議で将来の国政進出を志望。その後、日本維新の会に政党替えして参院選に出馬したが、経歴詐称疑惑が報じられた上に落選したという「残念な人生」が浮かんできた。
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2日、大阪府警南署に府迷惑行為防止条例違反の容疑で逮捕されたのは、自民党の武村展英衆院議員の公設第1秘書、花崎広毅容疑者(44)。報道によると、花崎容疑者は2020年11月下旬、大阪市中央区の商業施設のエレベーターで、カメラ機能が付いた携帯電話を20代女性のスカートの下に差し向け、盗撮しようとした疑いがもたれている。
携帯のライトに気づいた女性が花崎容疑者を問い詰めたが、女性を振り切り、タクシーに乗って立ち去ったという。その後の捜査で、防犯カメラの映像などから、花崎容疑者が浮上。調べに対し、容疑を認めているという。
「昔からお調子者で口ばかりだったけど、まさか盗撮までやるとは」
こうあきれるのは花崎容疑者の知人だ。
花崎容疑者は、旧民主党の長浜博行氏(現立憲民主党参院議員)の秘書を務めたのち、2005年に民主党から千葉県議となった。だが、維新政治塾に参加したなどとして12年に民主党県連から除名。翌13年の参院選に日本維新の会から出馬したが、落選した。
千葉県議時代から評判は芳しくなかった。旧民主党関係者は言う。
「いずれは国会議員になりたいと強く意気込んでいました。ただ、弁は立つんですが政治家としての中身がないというか……。県議会でも重箱の隅をつつくような質問ばかりを繰り返していました。長浜氏をはじめ民主党内での評価を得られず、それを知った本人は突然、存在感を増していた維新に乗り換えたのです。民主党に勢いがあったころは『民主党で世の中を変える』なんて支持者に語っていたのに、維新に移るにあたっては、支持者への丁寧な説明もなかった。国会議員になれるならどの党でも良いのかと、あまりの尻軽さに周囲もあぜんとしていました」