女性皇族の成人は20歳。佳子さまのお誕生日は12月29日で、来年、20歳を迎える。前例では、20歳の誕生日を前に、記者会見をしており、佳子さまも初めて記者会見をされることになるだろう。

 佳子さまの最初の公務は2015年のお正月関連行事だ。誕生日の3日後の1月1日には、正装をして、天皇、皇后両陛下とともに、首相や全国の都道府県知事、各国の大使からのごあいさつを受けられる。

 その際、頭上にのせるのが、宝冠「ティアラ」だ。女性皇族は、天皇陛下との血縁の近さに合った大きさのティアラをつけ、ドレス姿で一堂に会する。天皇陛下の孫である眞子さまはティアラなど宝飾品一式を2856万円で購入。大正天皇のひまごにあたる三笠宮家や高円宮家の女王たちは1500万円程度のものだった。佳子さまは眞子さまと同格の値段のものをつけることになる。

 購入費用は国家予算だ。以前は随時契約だったが、最近は和光とミキモトを中心に指名競争入札で落札業者が決まっていた。眞子さまの際は和光だった。

「今回は初めて一般からデザインを公募し、東京芸大学長など識者による審査委員会で落札業者が決まることになりました。当初、秋篠宮家と佳子さまのご意向と報じられましたが、これは国の意向です」(宮内庁幹部)

 これによって、ティファニーやハリー・ウィンストンなどの外国名門ブランドも参入できる可能性が生じたわけだ。

 佳子さまのご意向は一切反映されないのか?

「これまで成人された高円宮家などの女王方には、好みのデザインを取り入れてもらった方もいます。今回、佳子さまはシンプルなものをお望みのようです。佳子さまが将来結婚して、皇室を離れるときには、国家財産であるティアラは置いていき、国が保管します。だから、後の時代の人がつけてもおかしくないものとお考えです」(同)

週刊朝日 2013年6月7日号