吉野と並ぶ関東を代表する右のスラッガー。1年夏から4番として活躍しており、その後も順調に成長。元々大きかった体は更にたくましくなり、高校生とは思えないパワーを生かしたフルスイングが魅力だ。サードの守備も動きに素早さがあり、球際の強さが目立つ。投手としても140キロを軽く超えるスピードがあり、強肩でも目立つ存在だ。
■5位:松川虎生(市和歌山・捕手)
選抜で大きく評価を上げた強打のキャッチャー。スローイングは少しコントロールに課題が残るが、巨漢とは思えないフットワークの良さがあり、キャッチングも安定している。下半身の粘り強さを生かしたバッティングも一級品で、選抜ではホームランこそなかったものの常に長打が出そうな雰囲気が漂っていた。貴重な打てる捕手の素材として、高い注目を集めることは間違いないだろう。
■4位:正木智也(慶応大・一塁手兼外野手)
大学球界を代表する右の大砲。高校時代から長打力には定評があったが、大学で更に磨きがかかったように見える。芯でとらえた時の打球はスタンド中段まで軽々と届き、その飛距離はアマチュア全体でも頭一つ抜けている印象だ。少しヘッドが外回りするため内角の速いボールには課題が残り、守備についても特徴がないのは気になるところだが、長打力不足のチームにとっては非常に魅力的な存在である。
■3位:野口智哉(関西大・遊撃手)
強打が魅力の大型ショート。1年春からレギュラーに定着してヒットを量産。リーグ戦でのホームランは多くないものの、全身を使ったフルスイングは迫力十分で、広角に鋭い打球を放つ。場面やカウントによってバッティングを変えられるというのも長所だ。ショートの守備も動きに軽さがあり、スローイングの正確さも目立つ。もう少し走塁への意識を高くしたいところだが、ショートとしての総合力の高さは大きな魅力だ。
■2位:古賀悠斗(中央大・捕手)
大学ナンバーワンの呼び声高い強肩強打のキャッチャー。少し体を左右に振って投げるのは気になるが、2.0秒を切れば強肩と言われるイニング間のセカンド送球はコンスタントに1.8秒台をマークし、コントロールも安定している。昨年までは課題と見られていた打撃もこの春は4月21日終了時点で首位打者、リーグ2位の3本塁打をマークするなど、大きく成長した姿を見せている。捕手では筆頭候補になる可能性が高いだろう。