スタメンで出場したポジション別の打撃成績を見ると、右翼は99試合出場で打率.240、22本塁打、52打点。一方で三塁は12試合出場と少ないが、打率.283、2本塁打、12打点と好成績をマークしている。

 スポーツ紙デスクはこう指摘する。

「守備位置と打撃は無関係ではありません、内野の方が試合にグッと入れて自分のリズムで打席に立てるという選手が少なくない。佐藤は三塁を守っている時の方が躍動感を感じました。正直、大山より三塁の守備は安定していると思います。今年は大山が三塁のレギュラーだったので、佐藤を右翼に回しましたが、コンバートを考えても良いと思います。佐藤を三塁、大山を一塁、外野に回した方が打撃にも好影響を及ぼすと思います」

 佐藤、大山の能力を最大限に引き出せる守備位置はどこか。頂点を目指すため、主力の大胆なコンバート策は検討の余地があるだろう。(桜庭嘉男)