あす5日、関東は南から暖かい空気が流れ込むため、東京都心でも20度一歩手前まで気温が上がり、季節先取りの暖かさとなりそうです。また、南風が強まり、「春一番」の発表となる可能性があります。
土曜日 気温上昇で春の陽気 花粉は多い 山沿いではなだれに注意
あす土曜日(5日)は、低気圧や前線が日本海を進む見込みです。低気圧に向かって南風が吹き込んで、関東地方にも南からの暖かい空気が流れ込む予想です。そのため、あすは関東では季節先取りの暖かさとなりそうです。最高気温は、東京は19度、横浜、さいたま、宇都宮は18度、千葉、水戸、前橋は17度の予想です。4月上旬から中旬並みの気温となるでしょう。広く日差しが出る見込みで、日中は薄手のシャツ一枚で過ごすことができそうです。ただ、日中と朝晩との気温の差が大きくなります。外出の際は、脱ぎ着をしやすい服装が良いでしょう。
気温の上昇に伴って、山沿いの地域で積雪のある所では、なだれに注意が必要です。春先に気温が上がると、斜面の上の硬くて重い雪が流れるように滑り落ちる「全層なだれ」が発生しやすくなります。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では特に注意が必要です。
また、平野部では、気温が上がることに加えて、風も強まることから、あすはスギ花粉の飛ぶ量が多くなります。tenki.jpの「花粉飛散情報」によると、関東では全般に多く飛ぶ予想で、特に関東南部では、非常に多く飛ぶでしょう。万全の花粉対策をなさってください。
関東で「春一番」か
あす土曜日は、関東地方では、気温が上がって南風が強まることから、「春一番」の発表の可能性があります。関東の春一番の条件は、次の事項を基本として総合的に判断します。
・立春から春分の間
・日本海に低気圧(低気圧が発達すればより理想的)
・関東地方に強い南風が吹き、昇温する
具体的には東京において、最大風速が8.0メートル以上、風向は南より(西南西~東南東)となります。
なお、昨年(2021年)は、関東では2月4日に春一番の発表があり、1951年の統計開始以来、最も早い記録を更新しました。
日曜日以降 寒暖差大きい
あさって日曜日(6日)以降、来週水曜日(9日)にかけて、最高気温は13度前後で、この時期らしい気温となるでしょう。
木曜日(10日)以降は暖かい空気に覆われるため、最高気温は15度以上の所が多くなるでしょう。金曜日(11日)は、東京では最高気温が21度と予想されるなど、20度を上回る所がありそうです。日ごとの気温差が大きくなるため、体調管理にご注意ください。