メイン画像
メイン画像
この記事の写真をすべて見る

週明けから来週中頃は、冬の寒さに戻るでしょう。そのあと、寒さは緩み、3月に入る頃にかけて、この時期としてはかなりの高温になる可能性もあります。

週明け~来週中頃 冬の寒さに戻る 荒天や大雪の恐れ

画像A
画像A

週明けから来週中頃は、北日本を中心に冬型の気圧配置が強まる見込みです。シベリアから強い寒気が流れ込み、広く冬の寒さに戻るでしょう。北海道や東北の日本海側、北陸を中心に、荒れた天気になり、寒気の程度等によっては大雪の恐れがあります。

成層圏突然昇温が発生中

画像B
画像B

1月の終わりから、雲の発生や降水などの天気現象が起こる対流圏のさらに上、成層圏で、急に気温が上昇する現象が発生しています。

冬の間、北極の上空には寒気がたまり、強い西風によってこの状態が保たれているのですが、成層圏で、西風が弱まったり、あるいは東風に変わったりして、気温が急に上昇することがあります。成層圏突然昇温(Stratospheric Sudden Warming)と呼ばれる現象です。

上の図は、成層圏である上空23000メートル付近の気温の変化です。先月1月26日ごろ、気温が急に上昇していることがわかります。この時の成層圏突然昇温の発生は小規模でしたが、2月に入ってから再び発生し、今回は大規模な発生(Minor Warming)になっている可能性があります。

参照:Tokyo Climate Centerホームページ
https://ds.data.jma.go.jp/tcc/tcc/products/clisys/STRAT/readme.html

成層圏突然昇温の発生で偏西風が大きく蛇行することも 日本への影響は?

画像C
画像C

成層圏突然昇温の発生から2週間から3週間たつと、必ずしもそうではありませんが、対流圏では、偏西風が蛇行し、その蛇行を強めることがあります。

今のところ最新の予報では、2月の終わりから3月に入る頃にかけて、偏西風が大きく蛇行し、東アジア付近で北への蛇行がみられます。日本付近への寒気の流れ込みが弱まるパターンです。予報には、まだ幅がありますが、冬型の気圧配置は弱く、広く暖かい空気に覆われやすいでしょう。この時期としては、かなりの高温になる可能性もあります。今後、最新の気象情報をご確認ください。