当日ステージに立てなかった“大切な2人”、新型コロナウイルス感染により療養中の佐藤勝利、活動休止中のマリウス葉のことも、決して置いていかない。菊池が「勝利、マリウス、できたよー!」と報告すると、中島は「ここにいるよー」と隣を指し、宙に向かって「勝利―!」「マリウスー!」とヘッドロックのような熱い抱擁をお見舞い。そして松島は、佐藤から託されたコメントを泣きじゃくりながら読みあげた。 

「ファンのみんなへ。ドーム、決まったよ! デビュー当時からの夢が叶ったよ! だから泣いてないで笑ってよ、笑顔を見せてよ。うれし涙だってわかってるけど、喜びの笑顔にしたいんだよ。なぜなら、僕らの使命は人を笑顔にすることだから。それをドームでも叶えられるのは本当にうれしいです。みんなを待たせちゃったぶん、命を懸けて幸せにするよ。そして、一番大事な人たちにまずは伝えたかったので、ファンのみなさんの前で報告させて頂きました。横浜アリーナにいられなくてごめんね。すぐ元気になってステージに戻るので、あ、これ言えるじゃん、ドームで待ってるよ。P.S.報道陣のみなさん、このコメントも使ってください(笑) Sexy Zone 佐藤勝利」 

 5人と、5人を愛するSexy Loversたちの心がぎゅっと結ばれた、記念すべき「笑って泣いた」一日となった。 

来たる初ドーム公演は、12月16~17日に東京ドームで、24~25日に京セラドーム大阪で行われる。菊池は「……有休のほうをお願いしてもいいですか?」と笑いを誘い、松島は「初めてじゃない? クリスマスの日にクリスマスライブは初めてですね」とはしゃぎ、中島は「マジでほんと、クリスマスイブはデート絶対禁止だからな。俺らに予定、空けとけよ」と呼びかけ、それぞれキャラ全開で、ファンと再び会える年の瀬に胸を高鳴らせていた。 

取材 大谷百合絵(本誌)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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