親族から送られてきた噴火後の写真。渋滞する様子(ラトゥ・ウィリアム志南利さん提供)
親族から送られてきた噴火後の写真。渋滞する様子(ラトゥ・ウィリアム志南利さん提供)
親族から送られてきた噴火後の写真(ラトゥ・ウィリアム志南利さん提供)
親族から送られてきた噴火後の写真(ラトゥ・ウィリアム志南利さん提供)

 ラトゥさんによると、トンガには日本の富士山のような高い山がないといい、現地の人は噴火に対する警戒心がこれまで「ほとんどなかった」という。

「ここ数年、小さな噴火がトンガ周辺の島で起きたというのは何度かあったんです。昨年も小さい噴火があったんですが、誰も住んでいない島で起きたと聞いています。今回のような大規模な災害は経験したことがないので、驚いています」(ラトゥさん)

 ラトゥさんは、1985年2月に来日し、大東文化大学に入学してラグビー部へ。在学中、大学選手権で同大の初優勝に貢献し、ラグビー日本代表に選ばれた功績の持ち主だ。その後も日本にとどまり、現在は同大学ラグビー部のアドバイザーをしている。ラトゥさんらのトンガ出身のラグビー選手の活躍により、いまでは多くの学生が日本に留学してきている。

「いま、トンガがどうなっているか、自分の家族がどうなっているのか、とにかく情報がほしいです。トンガから日本に来ている留学生も同じ気持ちだと思います」

 ニュージーランドの放送局TVNZのパシフィック特派員であるバーバラ・ドリーブ氏は、16日にトンガの最新情報として「(首都の)ヌクアロファでは、地面が厚い灰におおわれ、ビルや店舗にも被害が広がっている」ことをフェイスブック上で報告。17日14時58分には、「国際電話やインターネットが復旧するのに少なくとも2週間はかかる」と投稿し、さらなる噴火があった場合はさらに遅れることをリポートした。

 一刻も早い状況把握と住民の安否確認が待たれる。(AERA dot.編集部 岩下明日香)

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