秋山にとって年齢は戦う相手でもあるが、戦う理由や力にもなっている。応援する人たちがいる一方、秋山にはアンチの存在も少なくない。
「それも俺の魅力の一つじゃないですか(苦笑)。アンチはアンチですし、悪く言う人はいくらでも悪く言うので、『何とも思ってない』と言ったら、やっぱりどこかで傷ついてはいますけど、もう10何年そんな感じなので、傷ついても仕方ないし、そんなところに私はいなくて、次を見て前に進んでます。自分のやることを一生懸命全うするだけです。
アンチ、アンチと言ってもネット上でしか言ってこないですからね。実際に会って言ってきたやつ、今まで10何年で目の前に来たのは誰もいないです。すれ違ってどう思ってるかは分からないですけど、でも所詮と言ったら言い方は悪いですけど、ネット上ですからね。そこはやっぱり言う側の強み、表現の自由というか」
できるのは“自分のやることを一生懸命全うするだけ”で、人の捉え方については自分が関知できないものとして期待していない。
「どう捉えるかは十人十色なので、自分が信じてやれれば、それが一番だと思ってます。“どう伝えたい”とか正直あまりなくて。それは本人の自由だし、嫌なやつはもう僕が何をやっても嫌なので。
何を見せたい、何がどうだとかっていうのは自己満でしかないし、自分が一生懸命やって勝つだけです。(捉え方は)もう任せます。好きなように書く人もいるし、そこは自分がコントロールできないじゃないですか」
アンチや否定的な声に対し、秋山は身の処し方を確立させている。
「みんな気にし過ぎでしょ。いろんなアンチがどうだ、ネットでどうだと言っても、所詮ネットですしね。学校とかそういう組織の中での話になると、また変わっちゃうのでそこは分からないですけど」
今回対戦する青木は、自身への否定的な言葉を公然と向けてくる存在でもある。
「選手としては本当に素晴らしい選手ですし、自分はすごく彼のことをリスペクトしています。けど、メディアがいるからって呼び捨てにしたり、少なからずちゃんと敬語で喋るとか、それってもう当たり前の、昔から教わったことじゃないですか。そんなことを言うと俺も歳を取ったなと思いますけど(苦笑)」