白やベージュ、ブラウン、青のスーツを着こなしレッドカーペットに登場したBTS(photo Getty Images)
白やベージュ、ブラウン、青のスーツを着こなしレッドカーペットに登場したBTS(photo Getty Images)

 グローバルスター、BTSがまたもや米グラミー賞の受賞を逃した。大ヒットを出し続け、人気はダントツ、パフォーマンスも圧巻。栄冠は持ち越されたが、ARMYの興奮は冷めない。AERA2022年4月18日号の記事を紹介する。

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 米国音楽界最高の栄誉とされる「グラミー賞」に2年連続ノミネートされていた韓国の人気グループBTS(防弾少年団)が、今年も受賞を逃した。BTSはすでに「ビルボード・ミュージック・アワード」と「アメリカン・ミュージック・アワード」で受賞を重ねており、米国3大音楽賞全受賞というアジア初の快挙に期待が高まっていた。

 第64回グラミー賞の授賞式は3日(日本時間4日)、米ラスベガスで開かれた。BTSは前回の「Dynamite(ダイナマイト)」に続き、今回は「Butter(バター)」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門にノミネートされていたが、受賞したのはドージャ・キャット フィーチャリング シザの「Kiss Me More(キスミーモア)」だった。同部門の候補にはレディー・ガガやジャスティン・ビーバー、コールドプレイなどそうそうたる面々が並んだ。

 BTSの「Butter」は米ビルボードのシングル人気チャート「ホット100」で10週1位を獲得し、2021年に最も長く1位を記録したメガヒット曲だ。人気では断然トップのBTSだが、グラミー賞の壁は厚かった。

ファンは落胆より称賛

 授賞式で司会のトレバー・ノアに「グローバル・スーパー・スター!」と紹介されたBTSは、スパイ映画のようなコンセプトで「Butter」を披露した。メンバーの一人、JUNG KOOK(ジョングク)(24)が新型コロナウイルスに感染し、出演が心配されていたが、2日に隔離が解除され、7人そろっての圧倒的なパフォーマンスだった。歓声とスタンディングオベーションで会場は熱気に包まれた。

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