「福島、永原も青森山田高校で3年間頑張った選手。オリンピックでは気力、迫力、全力の山田魂で挑んでほしい」

 テニスの錦織圭も同校の通信制過程で学んでいた。福原愛(2012年、16年大会出場)もOGだ。

 埼玉栄高校には競泳の瀬戸大也、ウェイトリフティングの三宅宏実がいる。16年大会では同校出身の山室光史、加藤凌平が体操男子団体で金メダリストとなった。

 岐阜各務野高校、横田高校は全員ホッケーの日本代表である。岐阜各務野高校がある各務原市、横田高校がある仁多郡奥出雲町はいずれもホッケーが盛んな地域であり、少年チーム、実業団チームが活動している。

 岐阜各務野学校の女子ホッケー部は、前身の岐阜女子商業高校から数えてインターハイ優勝24回、準優勝15回という圧倒的強さを誇る。教頭の加藤覚先生はこう話す。

「1963年に創部し、インターハイや国体などの全国大会において70回以上の優勝実績がある部活動です。部員のほとんどがホッケー未経験ですが、初心者から始めても全国優勝が十分に狙えるチームづくりをしています。東京オリンピックには6名の卒業生が選手として、1名がコーチで選出されたので、学校を挙げて応援をしたいと思います」
 
 横田高校の男子ホッケー部はインターハイ優勝5回、準優勝4回を誇る。監督の伊藤直登さんがこう話してくれた。

「ホッケーの町、島根県奥出雲町で高校時代に身につけたホッケーの技、冬の寒さや雪に負けずに走り込んで身につけた体力を武器に、自国開催のオリンピックの舞台で後悔のないよう全力でプレーをしてきてください。地元から応援しています」

 8位5人は洛南高校(京都)、桜花学園高校(愛知)、近畿大附属高校(大阪)、天理高校(奈良)だった。

 洛南高校には2コースがある。「空パラダイム」では難関大学進学者が多く、同コースを中心に2021年東京大26人、京都大70人の合格者を出した。「海パラダイム」は生徒の個性を伸ばす教育を行っており、課外活動を重視するプログラムがある。

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