中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。『カンペキ中学受験2025』(朝日新聞出版)から、首都圏の中高一貫校のランキングを紹介します。本稿では、2013年と23年を比較し、10年間で合格者を伸ばした学校に注目します。※関連<早稲田大・慶應大への合格者数が10年間で200人以上増えた学校は? 首都圏中高一貫校ランキング>から続く

MARCHはトップ25校中21校が共学校

 表8は、明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大の5大学について、首都圏の中高一貫校別に、2013年と2023年の合格者を比較したものだ。

 トップは大宮開成(埼玉)。13年の263人に対し、23年は802人で533人増。なかでも中央大と法政大、立教大は全国1位の実績で、難関私立大に強い。前稿で紹介したように、早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大の4大学の合格者数も、112人(13年)から296人(23年)と184人増え、首都圏中高一貫校の増加数ランキングで3位だった。

 2位は東京都市大等々力(東京)で、45人(13年)から430人(23年)と385人増。3位は稲毛(千葉)で、176人(13年)から378人(23年)と202人増えた。次いで洗足学園(神奈川)、東葛飾(千葉)、吉祥女子(東京)、頌栄女子学院(東京)が、ほぼ同じ180人超えの増加数だった。

 8位の川崎・市立(神奈川)は10年前の1人から178人に。トップ25校の内21校が共学校で、共学校の躍進が目覚ましいのが大きな特徴だ。

※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信
※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

※関連関連<早稲田大・慶應大への合格者数が10年間で200人以上増えた学校は? 首都圏中高一貫校ランキング>から続く

(文/大学通信・大野香代子)

カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)

朝日新聞出版

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大野香代子
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