絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 ある町の地下にどろぼうの隠れ家がありました。どろぼうの名前は、ジャンボリ。

 町のひとびとが眠る夜、ジャンボリはみんなの家から、あるものを盗み出します。それはお金や宝石じゃなく、ごみ箱にひっそりと捨てられた「手紙のたね」。下書きや書きまちがい、書いたけれど恥ずかしくて出すのをやめたものなど、手紙になりそこなったものがジャンボリはたまらなく好きで、夜ごとかき集めては、隠れ家にもち帰り、朝までじっくりたっぷり味わうのでした。

 ところがある夜、「手紙のたね」が家々から消え失せます。次の夜も、そのまた次の夜も。うろたえたジャンボリは、町じゅうを探し回りますが……。ひとびとがある日奪われたものと、ジャンボリが知らず知らずに巻き起こす奇跡をユーモアたっぷりに描いた絵童話。

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大和田佳世
ライター 大和田佳世

絵本・児童書のライター。出版社勤務を経て2009年よりフリーランスに。絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」や朝日新聞社が運営する本の情報サイト「好書好日(こうしょこうじつ)」などの他、雑誌「MOE」、出版社の各Webメディアで執筆。作家、翻訳家へのインタビュー多数。小中高の3人の子と暮らす。

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