「うちの子の国語力を何とかしたいのに、本にまったく興味を示さなくて……」。そんなお悩み、マンガが突破口になるかもしれません。国語力を爆上げして独学で東大に合格し、卒業後は国語に特化したオンライン個別指導塾「ヨミサマ。」を立ち上げた神田直樹さんに、マンガの効用やおすすめ作品について伺いました。※後編<偏差値45→独学で東大合格 “漫画7000冊”を読破した 塾長が「国語力で人生を切り拓いた」勉強法とは?>に続く
神田直樹さんが“国語力が上がる”とおすすめするマンガはこちら(全5枚)マンガで「言葉のシャワー」を浴びる
――ある中学校の国語のテストで、アニメ好き(アニオタ)の子どもたちの点数が軒並み高かったという話を聞きました。神田さんは、この話についてどう思われますか?
これはもう、当然の結果だと思います。国語力というと机の上で“勉強”して伸ばすものだと思いがちですが、それだとせいぜい1日1時間半くらいしか時間をとれませんよね。でも、国語は言葉です。アニオタの子たちは、マンガを読む機会も多い印象があります。マンガが好きで1日に何時間もマンガに夢中になっているような場合は、勉強以外の時間も「言葉のシャワー」を浴び続けているようなもの。つまり、日常的に言葉に触れる時間が圧倒的に長いわけです。
――国語力を高めるには「読書」というイメージがあります。
もちろん本もいいと思います。でも、国語力を上げるなら、僕はマンガのほうを断然おすすめしたいですね。というのも、じつは僕自身が大のマンガ好き。子どもの頃からこれまでに約7000冊は読んできた経験から、マンガの良さを強く実感しています。今では、国語に特化したオンライン指導塾「ヨミサマ。」で、小中学生向けの教材としてマンガを取り入れているんです。生徒たちにもマンガをすすめるなかで、その効果を改めて実感しています。

国語力アップにマンガがいい4つの理由
――具体的には、マンガのどのようなところがよいのでしょうか?
勉強以外の時間も自然に言葉に触れられる――、まさにマンガの大きな魅力の一つです。そのため、語彙もどんどん増えます。さらに、強弱をつけて読んだり、行間を読んだりする練習ができるというよさもあります。そもそも、「好きだからこそ楽しく集中して読める」って、勉強としては最高じゃないですか!?
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