漢字の「鬱」の書き方をリズミカルに覚える「キカンキワキョウワチャワチャワチャワチャヒミィ~」のネタがSNSでバズったお笑い芸人、オジンオズボーン篠宮暁さん。そのほかにも「薔薇」「挨拶」など、覚えにくい漢字の暗記ネタを次々と生み出し、漢字ドリルなどの著書は累計7万部を突破しています。漢字ネタが生まれた経緯や漢字の覚え方についてお話をうかがいました。※後編<2児の父・オジンオズボーン篠宮が子育てでぶつかった壁「学校から毎日のように電話が…夫婦でかなり悩んだ」>に続く
【画像】「鬱」って漢字はどう覚える? 篠宮さんのネタでの覚え方はこちら(全3枚)内緒で受けた漢字検定3級に合格
――漢字ネタのショート動画が現在、1700万回再生を超えています。漢字ネタが生まれるきっかけは漢字検定に合格したことだったそうですね。
お笑い芸人なので、ずっと「M-1グランプリ」を目指してやってきました。でも出場資格の結成15年以内という芸歴制限を越えてしまって今後どうしようかとなったときに、マネージャーから宿題を出されたんです。
当時の相方(2022年12月31日に解散)には漢字検定を受けるように、僕にはギャグを作るようにって。その結果をライブで発表することになっていたんですが、「実は僕も漢検を受けていました」ってなったら、面白いかなと思って、内緒で勉強して3級をとれたんです。200点満点中198点とれたので、もっと上の級に挑戦しようとのめり込んだ感じですね。
――漢字はもともと好きだったのですか?
中学生くらいから好きでしたね。数学は苦手でしたが、漢字は勉強した分だけ、できるようになるので。でも中学生のときにも3級に挑戦して、1回も受からなかったんです。漢検用のテキストを買わずに学校で習ったことだけをやっていたんですけど、四字熟語の問題もあるから、テキストで勉強しないとだめなんですね。大人になって気づきました(笑)。
「うちの子がノートに『鬱』って書き続けているんですけど」
――漢字ネタは漢検の勉強をするなかで生まれたのですか?
難しい漢字を覚えるときには、パーツごとに分解して覚えるんですが、2級で出てくる「鬱」という漢字がだんトツで難しくて。もともとリズムネタをやっていたので、「鬱」を分解してリズムをつけたらネタになるんじゃないかなと思って。23秒の動画を2019年の10月ごろに当時のTwitterにあげたら、すぐにリツイート3.5万回になってすごい反響があったんです。Twitterをやり始めて10年以上経っていましたが、一番の反響でした。


