間違えたときは、正解だけを見るんじゃなくて、間違えた漢字と正解を見比べて、どこをどう間違えたのかをしっかり認識するのがいいと思います。正解だけを見ていると、同じ間違いをしやすい気がします。子どもはその漢字自体が初めて見るデザインだから、新鮮な間違え方をしますよね(笑)。

一番好きな漢字は「躾」

――漢検1級は挑戦されますか?

 準1級と1級のレベルって、天と地の差があるんですよね。準1級でも受かるまで苦労したのに、1級をとるとなったらどれほどの時間がかかるんだろうって考えてしまって。それよりも別のことに時間を費やして、1級に挑戦するのは、もっと年をとってからでもいいかなと思っているんです。実はいま、英語をめちゃくちゃ勉強しているんです。

――海外でネタをできるように?

 英語のネタを作るとか、まだ具体的にはわからないんですけど、仕事の幅が広がるかなと思って。あと、死ぬ直前に何をやっていなかったら後悔するかなって考えたときに、1つ浮かんだのが英語を喋れないことだったんです。だから、その後悔を1つ潰しておこうという感じでやっています。自分が勉強している姿を子どもたちに見せるのは、いい影響があるかなとも思っていたんですが、音読していると「うるさいからあっち行って」って言われてしまって(笑)。別の部屋でやっています。

――最後に一番好きな漢字を教えてください!

「躾(しつけ)」です。「身」を「美しく」って、きれいな漢字だなぁって。あとは「尖る(とがる)」も好きですね。「小」と「大」で見事に尖った形を表していますよね。こうやって分解して意味を考えていくと、漢字っておもしろいなと思います。

(構成/中寺暁子)

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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