中学受験において、最も悩むのが志望校選びです。多感な時期の6年間を過ごす学校は、じっくり選びたいもの。いろいろな情報がある中で指標となるデータのひとつが、各学校からの大学合格実績です。本稿では『カンペキ中学受験2026』(朝日新聞出版)から、医学部に強い、首都圏の中高一貫校を紹介します。<前記事「東大、京大、一橋大、旧東工大に強い、首都圏の中高一貫校は?」から続く>※外部配信先で表がご覧いただけない場合は、AERA with Kids+をご覧ください
【ランキング】国公立大&全私立大医学部の「合格率」TOP30はこちら(全3ページ)合格率は桜蔭、合格者数は豊島岡女子学園
大学合格実績といっても、さまざまなデータがある。その中で注目したいのが合格率だ。これは各校の卒業生数を勘案して、合格率(合格者数÷卒業生数×100)で算出する。合格者数だけでは、卒業生の多い学校が、どうしても上位にきてしまう。それが合格率順になると、合格者数順とは異なるランキングになる。
表2は、2024年の、防衛医科大学校を含む全国公立大医学部と全私立大医学部の合格率ランキングトップ30だ。先行きが不透明な社会情勢の中で、成績上位者の医学部志望者が増加している。
特に医学部人気が高いのが私立校だ。表を見ても公立校は1校もいない。私立中高の保護者に医師が多いことも関係しているようだ。
合格率トップは2年連続で桜蔭(東京)の77・2%、2位は前年3位の白百合学園(東京)で58・4%、3位が海城(東京)、4位が豊島岡女子学園(東京)、5位が前年17位から大幅アップの秀明(埼玉)だ。もともと私立大医学部に強かったが、24年は国公立大合格者も増えた。
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