本が大好きな「読書家」の人たちは、いったいどんな本を読んで、そこからなにを感じ、吸収しているのでしょう。お笑い芸人の小島よしおさんにお話を聞きました。読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」を運営する笹沼颯太さんが、「会いたい!」と思う読書家たちと毎回、読書についてトークを繰り広げていきます。※後編〈小島よしおが語る、自分の「強み」の見つけ方「まずは打席に立つこと。いろんなことを試してみることです」〉に続く

MENU 本好きは兄の影響。父も母も本が好きですね。あ、家族全員だ(笑) メモしてコピーを取って、ジャンル分け。こうして知識をモノにしています

本好きは兄の影響。父も母も本が好きですね。あ、家族全員だ(笑)

――わあ、本がたくさんありますね!

小島よしおさん(以下、小島)そうなんです。ここは稽古場なのですが、本がたくさんあって……。まだ読んでいない本もけっこうあるのですが。

――小島さんは、たくさん本を読まれている「読書家」です。子どものころから本は好きだったのですか?

小島 2歳上の僕の兄貴が、本が大好きだったんです。だから、兄貴の読む本を追いかけるように読んでいましたね。小学校低学年のころは『ズッコケ三人組』(那須正幹/作 前川かずお/絵 ポプラ社)というシリーズをよく読んでいました。

――お兄さんが身近な読書家だったのですね。

小島 そうですね、兄貴がいちばんでしたが、父も本をよく読んでいました。だから、家の中にはめっちゃ本がありましたね。あ、そういえば母も本が好きでした。家族全員ですね(笑)。母は、今でも僕に「これを読んでみなさい」と本を送ってきてくれるんです。この間送られてきたのは『125歳まで生きられる』(楊名時/著 青春出版社)という本でした。なぜ今このタイミングで?と思ったのですが(笑)、送られてきた本はすべて読んでいます。

――僕たち「ヨンデミー」のメンバーは、読書が仕事だけあって全員「めちゃくちゃ本が好き」なんです。みんな「本があったからこそ、今の自分がいる」という何かしらの原体験を持っているのですが、小島さんにも「本があったからこそ」といった、特別な場面はありますか。

小島 高校生のときに読んだ『小さいことにくよくよするな!』(リチャード・カールソン/著 サンマーク出版)という本が印象に残っています。その中に「100年後、私たちは地球にいない」といった一節があるんです。そう考えると「ああ、そうだよな、小さいことは気にしなくていいや」と思えるようになって……今もそう考えています。

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笹沼颯太
笹沼颯太

Yondemy(ヨンデミー)代表取締役。筑波大学附属駒場中学・高校時代に英語の多読塾で指導を受ける。東京大学経済学部経営学科に進み、3年生で中高時代のスキルを活かして友人3人と読書教育サービス「ヨンデミー」を設立。起業や会社の経営、営業、運営のすべてを「本から学びました」と語る。著書に『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

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