いつか使うかもと思って取っておいた瓶類も“成果物”として片づけましょう
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 片づけられないと悩む人は多い。そんな片づけを習慣化することで部屋がきれいになるだけではなく、人生までも変わる――。大人気のお片づけ習慣化コンサルタント、西崎彩智さんはそう提唱する。まずは、モノを減らす手順が大事。西崎さんの最新刊『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』(朝日新聞出版)から一部を抜粋する。

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 モノをいる、いらないに仕分ける作業って慣れないと結構疲れますよね。実は、片づけは「自己決定」の連続です。家の中にモノがあふれている人は、モノをいる・いらないに分ける「自己決定」を先送りにしてしまっているのかもしれません。

 つまり、「片づけられない人の心理」で特に多いのは、「いつか使うかも」と思ってなんとなくそのまま置いておき、いつの間にかどんどん増えてしまうことです。

  • 何年も袖を通していない服
  • 棚の奥に眠っている来客用の食器
  • ずっと出番がないアウトドア用品

 これらは本当にいつか使うときが来るのでしょうか?

 例えば、最近ちょっと太ってしまって着られなくなってしまった服。痩せたら着よう、と思っても、痩せたときはもうその服はあなたに合うかどうかわかりません。流行の影響も大きく、年齢によって自分でしっくりくるかどうかも変わります。食器だって実際にお客さんが来て使ったことはあったでしょうか? アウトドア用品は何かで代用できてしまうかもしれません。

「いつか使う」の「いつか」はほとんどの場合、来ることはないのです。手放手放したくても「これは捨てていいのかな?」「後悔しないかな?」などと考えてしまい、自分の決断に自信が持てないのかもしれません。

 でも考えてみてください。今まで手放したモノで後悔しているモノはありますか? そもそも何を捨てたかさえ忘れてしまっていませんか? モノの選別が苦手な人におすすめするのはまずは判断しやすいモノから始めてみること。例えば、次のようなものです。

  • サイズアウトしている
  • 賞味期限が切れている
  • 壊れていたり、傷や汚れがあったりする
  • 用途が同じモノが複数ある
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モノの命は使ってこそある