そこで本誌は主要ネット証券5社にお願いして、すべての投資信託を対象に預かり残高が多い20本のデータを出してもらった。

 新しい投資信託を知り、投資対象として吟味するヒントとして使えるランキングになっている。

限定販売の楽天・プラス

 5社すべてで「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が上位を独占している。

 SBI証券はeMAXIS Slimの米国株式より「SBI・V・S&P500」のほうが上だ。

 楽天証券では、6位「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」、9位「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」に注目。

 eMAXIS Slimの対抗馬(?)として、コストが安い「楽天・プラス」シリーズを楽天投信が設定し、楽天証券の限定販売とした。

 設定1年弱で楽天証券での預かり残高トップ10入りを果たしており、順調に売れている。

 マネックス証券では、インド株の投資信託が3本もランクイン。成長を買う顧客が多いようだ。

 松井証券は新NISAでは買えない毎月分配型の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」が4位、同じく毎月分配型の「インベスコ世界厳選株式」が7位に。

 どちらも高コストながら成績はよく、分配金も高いのでシニア層を中心に人気がある。

 auカブコム証券はTOPIX(東証株価指数)や日経平均のインデックス型投資信託が比較的上位にいるのが特徴的だ。

取材・文/大場宏明、中島晶子(AERA編集部)

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