捨てるモノはゴミではなく“成果物”だと西崎さん。子どもの作品は、心のアルバムに入れておけばOKです!
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 片づけられないと悩む人は多い。そんな片づけを習慣化することで部屋がきれいになるだけではなく、人生までも変わる――。大人気のお片づけ習慣化コンサルタント、西崎彩智さんはそう提唱する。西崎さんの最新刊『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』(朝日新聞出版)から一部を抜粋する。

【写真】いつかつかうかも、と思って取っておきがちなこんなモノもゴミではなく成果物!

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片づけられない理由は意外なところにあった!

「家の片づけが苦手」

「片づけのことで家族間のケンカが多い」

「家が落ち着く空間になっていない」

 こう悩む方たちはとても多いです。

 私はこれまでに、個人的なものを含めると1万人以上の女性の相談を受けてきました。「片づけが苦手」なこと以外は、年齢も職業もさまざまです。

 会社員、美容師、看護師、医師、弁護士、自営業などの仕事に就き、多くは家事の負担を抱えがちなママたちでした。話の中で気づいた共通点は次のようなことです。

□「よく探し物をする」
□「期間限定のグッズやセール品に弱い」
□「家族のモノが家のあちこちにある」
□「子どもを怒ってばかりいる」
□「家に人を招き入れたことがほとんどない」
□「夫婦関係が悪化している」

 など。「そんな自分が嫌で、自尊心もボロボロです」という嘆きもよく聞かれます。

 そもそも、家の中のことは他人には見えません。悩みがあっても友人はおろか、家族にさえ本心を打ち明けにくいので、複雑な気持ちをためにためて来られます。

「片づけられない」=「ズボラ」ではない

 自分でも、家族でも、片づけられないと「ズボラだからしょうがない」と性格のせいにして諦めてしまう人がいますが、それはとても残念なことだと思っています。

 「心の状態は、部屋にあらわれる」とよく言いますが、毎日毎日、目の前の日常に追われ、自分と向き合わず、頭の中が整理されないままでいる状態が、散らかった部屋を招いているのです。

自己決定力こそ習慣化の秘訣

 片づけは、一度やったら終わりではありません。大事なのは習慣化することです。

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片づけを習慣化するために必要なことは?