2020年1月に英王室離脱を発表し、カナダを経てアメリカへ移住したヘンリー王子(40)とメーガンさん(43)。以降、慈善団体のイベントや外国訪問など、常に行動をともにしてきた。一緒にオプラ・ウィンフリー氏のインタビューを受け、ネットフリックスのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」にも出演。当初、アメリカの人たちは、メーガンさんが英王室で差別やいじめにあったことに同情を寄せ、王室離脱は勇気ある行動としてとらえていた。

【写真】トランプ氏はかねてメーガンさんに批判的だが…

2024年8月18日、コロンビアのカリで開催されたコロンビア人女性の祝賀とエンパワーメントを目的としたイベントに出席したヘンリー王子とメーガンさん。コロンビアのフランシア・マルケス副大統領(右から2人目)と並んで写真におさまった。(photo ロイター/アフロ)
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ヘンリー王子とメーガンさんはそれぞれ単独行動したが… 

 けれど、インタビューにもドキュメンタリーにも嘘や誇張が散りばめられていて、英王室の内情を暴露することで莫大な収入を得たことが明らかになると、人々は嫌悪感を持つようになった。2人が公の場にそろって顔を出すと、うんざりした空気が流れることが増えた。

 そんな中、メーガンさんは昨年4月、ハリウッドの大手タレントエージェンシーWME(ウィリアム・モリス・エンデバー)と契約。WMEはメーガンさんとヘンリー王子に様々なアドバイスを送るようになった。

 イギリスのエクスプレス(オンライン)によると、WMEは二人にそれぞれの強みを生かす単独行動を勧めたという。ヘンリー王子が、今年に入ってからニューヨークやロンドンなどで英王室時代に行った慈善活動をした裏には、そんな事情があったのだ。訪問先では、大きな失敗は特になく、まずまずの出来と評価され、「かつての明るいハリーを思い出した」と前向きに受け取られていることも、WMEのアドバイスがあったからこそだったのだ。

 一方、メーガンさんの単独行動は小児病院への登場だった。病院から正式な招待状はなかったが、赤く露出の多いドレスをまとってレッドカーペットで写真撮影に応じた。しかし、ドレスは小児病院にそぐわない、フィット感もないと散々な言われようで、早々に退出を求められたことも嘲笑されてしまった。

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英王室と親交のあるジャーナリストもメ―ガンさんを批判