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今日19日(土)、釧路地方気象台でカエデ(イタヤカエデ)の紅葉が観測されました。平年より3日遅い観測です。全国にある気象台でカエデの紅葉が観測されるのは、この秋初めてです。

釧路でイタヤカエデが紅葉

今日19日(土)、釧路地方気象台でカエデ(イタヤカエデ)の紅葉が観測されました。平年より3日遅く、昨年より4日早い観測です。

全国にある気象台でカエデの紅葉が観測されるのは、この秋初めてで、昨年に続き、釧路が全国でもっとも早いカエデの紅葉となります(2023年10月23日観測)。

※カエデの紅葉日とは、標本木の大部分の葉の色が紅色に変わった状態になった最初の日のことです。主に「イロハカエデ」を標本木としますが、イロハカエデが生育しない地域では、「ヤマモミジ」、「オオモミジ」、「イタヤカエデ」を観測します。

紅葉が進む条件

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紅葉は、1日の最低気温が8℃を下回ると進むと言われています。

夏の間はクロロフィルという緑色の色素がたくさん作られるため、葉は緑色をしていますが、秋から冬にかけては、クロロフィルが減って徐々にアントシアニンという赤い色素の割合が増えてくることで、葉が紅く染まっていきます。

アントシアニンの割合が増えるには適度な寒さが必要で、この適度な寒さが最低気温8℃以下です。最低気温が10℃を下回らず暖かいとクロロフィルが分解されないため、きれいに紅くならず、逆に最低気温が0℃以下になるなど寒すぎると、葉は黒くなってしまいます。

また、1日の寒暖差が大きいとクロロフィルの分解が良く進み、葉の中でアントシアニンの純度が高くなるため、葉はよりきれいに紅く色づきます。